特集 周産期感染症2026
新生児からみた周産期感染症
2.臨床編―各論 病原体からみた新生児感染症
99.クラミジア
有山 雄太
1
Yuta Ariyama
1
1東京都立小児総合医療センター新生児科
キーワード:
新生児クラミジア感染症
,
Chlamydia trachomatis
,
濾胞性結膜炎
,
クラミジア結膜炎
Keyword:
新生児クラミジア感染症
,
Chlamydia trachomatis
,
濾胞性結膜炎
,
クラミジア結膜炎
pp.448-452
発行日 2025年12月25日
Published Date 2025/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002515
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はじめに
新生児クラミジア感染症は,性器クラミジアに感染している母親からの産道感染で,肺炎や結膜炎といった臨床像を呈する。世界的には失明の原因となるトラコーマが大きな問題となっており,成人領域では不妊の原因となり予後不良の感染症になりうるが,わが国において新生児クラミジア感染症は,治療をすれば予後良好といえる。クラミジアは16Sおよび23DリボソームRNA遺伝子解析,染色体DNAの相同性に基づいて,Chlamydia trachomatis,C. pneumoniae,C. psittaciに分類される。C. pneumoniaeは小児期以降のクラミジア肺炎,C. psittaciはオウム病の原因となるが,新生児では問題になることはきわめて稀である。本稿では,新生児期に問題になりうるC. trachomatisの疫学,診断,治療,予後について概説する。

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