特集 周産期感染症2026
新生児からみた周産期感染症
2.臨床編―各論 病原体からみた新生児感染症
85.後天性サイトメガロウイルス感染症
垣内 五月
1
Satsuki Kakiuchi
1
1東京女子医科大学病院新生児科
キーワード:
サイトメガロウイルス
,
母乳
,
pasteurization
,
バルガンシクロビル
Keyword:
サイトメガロウイルス
,
母乳
,
pasteurization
,
バルガンシクロビル
pp.387-390
発行日 2025年12月25日
Published Date 2025/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002501
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はじめに
ヒトサイトメガロウイルス(human cytomegalovirus:CMV)は,230 kbpの二重鎖DNAからなるゲノムをもつ粒子直径180 nmのウイルスである。いったん感染すると生涯宿主に潜伏するウイルスであり,世界中のヒトに広く分布している。抗体陽性率は地域・時代により異なり,年齢とともに上昇する。典型的には幼少期の不顕性感染または伝染性単核球症などの顕性感染の後,生涯にわたり潜伏し,宿主の免疫不全状態においては網膜炎・肺炎・髄膜炎・腸炎など多彩な疾患を引き起こす。妊婦の初感染・再活性化・再感染により胎児に感染した場合は先天性CMV感染症が引き起こされる。

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