特集 周産期感染症2026
産科からみた周産期感染症
19.絨毛膜羊膜炎
米田 哲
1
Satoshi Yoneda
1
1富山大学医学薬学研究部産科婦人科学教室
キーワード:
子宮内感染
,
絨毛膜羊膜炎
,
制御性T細胞
,
無菌性子宮内炎症
Keyword:
子宮内感染
,
絨毛膜羊膜炎
,
制御性T細胞
,
無菌性子宮内炎症
pp.90-94
発行日 2025年12月25日
Published Date 2025/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002434
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はじめに
胎児を包む絨毛膜羊膜は,安定した妊娠維持に必須の膜であるが,胎児成分であるがゆえに,母体免疫を考慮すると破綻しやすいことが予測される。これを破綻させないように,正常妊娠では,制御性T細胞の誘導,すなわち,免疫寛容が働き,約10か月の子宮内生活を経て,児は出生し,妊娠は終結する。しかしながら,妊娠37週までの過程で妊娠維持機能が何らかの理由で不安定となり,絨毛膜羊膜炎を発症すると,自然流早産となる。現状,盲目的な子宮内環境を正確に判断することは難しく,産科学的介入がいかなるタイミングで行われるべきなのか,なかなか難しいが,その診断方法,産科学的介入方法,さらには予防方法につき,現時点で知っておくべきことを述べてみたい。

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