特集 周産期感染症2026
産科からみた周産期感染症
15.トリコモナス・カンジダ
細川 亜美
1
,
馬詰 武
1
,
松宮 寛子
2
,
西村 あや子
3
,
保坂 昌芳
4
Ami Hosokawa
1
,
Takeshi Umazume
1
,
Hiroko Matsumiya
2
,
Ayako Nishimura
3
,
Masayoshi Hosaka
4
1北海道大学病院産科
2北海道大学病院婦人科
3北海道大学病院薬剤部
4福住産科婦人科クリニック
キーワード:
カンジダ
,
トリコモナス
Keyword:
カンジダ
,
トリコモナス
pp.68-73
発行日 2025年12月25日
Published Date 2025/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002430
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はじめに
外陰腟炎は,産婦人科診療において日常的に遭遇する頻度の高い疾患である。特に妊娠中は,高エストロゲン血症により子宮頸管腺からの頸管粘液分泌が増加し,それに伴って帯下の量が増加する1)ことが知られている。こうした変化により外陰部の不快感や帯下異常を自覚し,診察や加療を求めて受診するケースも少なくない。また,妊婦健診の一環として行われる子宮頸癌検診や腟分泌物培養などの検査において,無症候性の腟内感染が偶発的に発見されることがある。なかでも,カンジダおよび腟トリコモナス(Trichomonas vaginalis)は代表的な病原体であり,いずれも妊娠中にしばしば検出される病原体である。本稿では,これらの病原体による感染症について,その疫学,診断,治療,さらに妊娠経過や胎児への影響に関して概説する。

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