研究
妊娠糖尿病と糖尿病合併妊娠に対する一般妊婦の認知度について―妊娠初期の妊婦健診時に行ったアンケート結果より―
小林 久晃
1
,
范 揚文
2
,
吉野 明博
3
,
小林 礼
4
KOBAYASHI Hisaaki
1
,
HAN Akifumi
2
,
YOSHINO Akihiro
3
,
KOBAYASHI Aya
4
1一社駅前こばやしレディースクリニック
2国立病院機構西埼玉中央病院代謝内科
3国立病院機構西埼玉中央病院産婦人科
4愛知県厚生農業協同組合連合会海南病院検査診断科
pp.1148-1152
発行日 2025年9月10日
Published Date 2025/9/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002303
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目的
妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠など妊娠中の糖尿病に属する疾患は,妊娠中にかなりの体重増加があるうえに,胎盤通過性の問題から経口血糖降下薬が使えない1)こともあって,食事指導を中心とした生活改善指導や保健指導が治療の重要な部分を占めている。また,患者が医療従事者の指示どおり治療を受けることを意味するアドヒアランス2)が良好で,妊娠する前から健康的な生活や食習慣の重要性を理解している妊婦は,妊娠糖尿病を発症しにくいことが知られている3)。医療従事者からの適切な指導が一方通行にならないためにも,妊娠する前から妊婦側にもある程度の知識と理解が確保されていることが重要な要素と考えられている。

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