特集 周産期救急システム―初期対応と災害対策
災害時小児周産期リエゾンの地域,各自治体における活動内容:平時活動,訓練およびマニュアル整備,BCP 産科
倉澤 健太郎
1
KURASAWA Kentaro
1
1横浜市立市民病院産婦人科
pp.740-746
発行日 2025年6月10日
Published Date 2025/6/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002188
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はじめに
災害大国ともいわれる日本において,われわれは地震をはじめ多くの自然災害と向き合ってきた過去がある。さらに近年では気候変動に伴い,自然災害の頻発化や激甚化が起こり,脅威が高まっている。災害対策防止法では,災害を暴風,豪雨,豪雪,洪水,高潮,地震,津波,地盤の液状化,噴火,地滑り,その他の異常な自然現象または大規模な火事もしくは爆発その他,と定義しており,災害の種類は多岐にわたる。近年頻発する災害に備えるために,わが国での災害および対策の変遷,現時点での体制を知ることは重要である。

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