特集 周産期救急システム―初期対応と災害対策
災害時小児周産期リエゾンの地域,各自治体における活動内容:発災時活動,ロジスティックス,DMAT,分娩対応 新生児の災害対策
徳久 琢也
1
TOKUHISA Takuya
1
1鹿児島市立病院新生児内科
pp.758-764
発行日 2025年6月10日
Published Date 2025/6/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002191
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はじめに
周産期医療は,常に迅速な判断と対応が求められる緊急性の高い医療分野であり,平時から母体搬送や新生児搬送を含む独自の医療搬送体制を整備し,総合周産期母子医療センターを中心に高度で専門的な医療を提供している。しかし,ひとたび大規模災害が発生すると,交通インフラの破綻や医療資源の偏在,通信の混乱などにより,こうした平時の医療体制の維持が著しく困難となることが予測される。

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