特集 FGR・SGA 児のトピックス
新生児
SGA児の予後 神経発達症・脳性麻痺
大山 麻美
1
,
鷲尾 洋介
1
,
竹内 章人
2
OYAMA Asami
1
,
WASHIO Yosuke
1
,
TAKEUCHI Akihito
2
1岡山大学病院小児科
2岡山医療センター新生児科・小児神経内科
pp.219-223
発行日 2025年2月10日
Published Date 2025/2/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002034
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
早産児における脳性麻痺(cerebral palsy:CP)や神経発達症のリスクは広く知られているが,近年では正期産を含むsmall for gestational age(SGA)児についても同様のリスクが報告されてきている。2023年に発表された国際コンセンサスガイドラインでは,SGA児(出生体重<-2 SD)は少なくとも1歳までは新生児科医もしくは小児科医による成長,体重増加,神経発達に注視したフォローアップが推奨されており,特に極低出生体重児,severe SGA(出生体重<-3 SD),何らかの症候群がある児,頭囲が小さい児はより密に経過をみていくことが推奨されている1)。

© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.