SGA児の新生児合併症と管理 消化器系：胎便関連性腸閉塞を中心に

はじめに

　早産児，低出生体重児の消化管閉鎖症状を呈する疾患のうち，Hirschsprung病や先天性消化管閉鎖のような先天的器質的異常によらない代表的疾患としては壊死性腸炎，特発腸穿孔，胎便関連性腸閉塞（meconium related ileus：MRI）などがある。これらの疾患のうち，壊死性腸炎，MRIは発症のリスク因子としてsmall for gestational age（SGA）児であることが報告されている^1,2）。