特集 周産期の画像診断 第3版
新生児編 Ⅱ.X線診断 B.造影X線診断
下部消化管造影
奈良 啓悟
1
NARA Keigo
1
1大阪母子医療センター小児外科
キーワード:
下部消化管造影
,
注腸
,
新生児
Keyword:
下部消化管造影
,
注腸
,
新生児
pp.410-412
発行日 2024年12月23日
Published Date 2024/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001888
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はじめに
下部消化管の検査は,肛門から造影剤や空気を注入し,透視下に消化管の病変を描出する検査方法である。成人では内視鏡にとって代わってきているが,新生児期に行われることはほとんどなく,消化管造影検査の多くは鎮静が不要であり,得られる情報は多い。腹部膨満や(胆汁性)嘔吐・便秘などの消化器症状に対して診断目的に行われる。新生児期に行う必要がある疾患では,粘膜病変は少なく,消化管の閉塞・狭窄の有無や走行異常,形態異常の評価が主である。そのため,二重造影でなく充盈像で評価する。
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