特集 周産期の画像診断 第3版
新生児編 Ⅱ.X線診断 A.単純X線診断(正常像と異常像)
胸部:縦郭腫瘍,CPAM,肺分画症
照井 慶太
1
,
辻 由貴
1
TERUI Keita
1
,
TSUJI Yuki
1
1自治医科大学外科学講座小児外科部門
キーワード:
肺囊胞性疾患
,
先天性肺囊胞性腺腫様奇形
,
肺分画症
,
気管支閉鎖症
,
気腫性肺囊胞
Keyword:
肺囊胞性疾患
,
先天性肺囊胞性腺腫様奇形
,
肺分画症
,
気管支閉鎖症
,
気腫性肺囊胞
pp.399-402
発行日 2024年12月23日
Published Date 2024/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001885
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はじめに
先天性肺気道奇形(congenital pulmonary airway malformation:CPAM),肺分画症,縦隔腫瘍などの新生児胸部疾患は胎児期に診断されることが多くなっている。そうした場合,胎児期の超音波検査やMRIでかなり多くの情報が得られている。また,特に肺の先天性疾患においては出生後のCTの診断価値が高い。そのため,出生後の胸部X線の臨床的意義は相対的に低下している。一方,胎児期情報があったとしても,病変のひろがりや肺の含気の有無などを簡便かつ迅速に把握できる点において胸部X線は重要である。本稿では胸部疾患のX線診断を中心に,胎児期MRI・出生後CT所見との対比を提示し,概説する。
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