特集 DOHaDと周産期医療
DOHaDと周産期医療:母体合併症・管理とDOHaD
妊婦の栄養管理
原田 みちる
1
HARADA Michiru
1
1女子栄養大学栄養科学研究所
pp.1507-1510
発行日 2024年11月10日
Published Date 2024/11/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001782
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はじめに
厚生労働省人口動態統計(2021年)では日本人の平均出生体重は男児3,050 g・女児2,960 g,2,500 g未満の低出生体重児の出生率は男児8.3%・女児10.5%であり1),出生体重の低値と低出生体重児の出生頻度の高い状態が持続している。妊娠中の望ましい母体体重増加は出生体重低下の抑制に有効であるといわれている2)。しかし,現在まで長期にわたり低出生体重児の出生頻度の高止まり状態が続いているのは,胎児の発育を促進させるだけの母体の栄養状態の向上が今なお難しく,改善までの道のりが長く複雑であることを示唆している。
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