特集 妊娠高血圧症候群2024
臨床編:診断と治療
分娩時期の決定と分娩方法の選択
長尾 亜紀
1
,
森根 幹生
1
,
前田 和寿
1
NAGAO Aki
1
,
MORINE Mikio
1
,
MAEDA Kazuhisa
1
1四国こどもとおとなの医療センター総合周産期母子センター
pp.1390-1393
発行日 2024年10月10日
Published Date 2024/10/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001756
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はじめに
妊娠高血圧症候群(HDP)は母体の全身疾患であるため,重症化すると肝機能・腎機能障害,脳卒中,神経障害,血液凝固障害,子宮胎盤機能不全など母体の臓器障害を引き起こす可能性がある。また,HDPに合併する代表的な関連疾患として,常位胎盤早期剝離,HELLP症候群,子癇,脳卒中,肺水腫,子宮胎盤機能不全などがある。HDPは急速に増悪する症例があり,母児の状態が急変しうる状態であるため,分娩時期・分娩方法は妊娠週数・母児のリスク・医療体制などを考慮して決定する必要がある。
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