研究
分娩開始時期の診断について
菊地 定
1
,
岸 英子
1
,
佐藤 公子
1
,
鈴木 英子
1
,
鈴木 紀子
1
,
鈴木 やよひ
1
,
高頭 敦子
1
,
針生 セツ子
1
1東北大学医学部付属助産婦学校
pp.39-40
発行日 1964年8月1日
Published Date 1964/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202808
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はじめに
分娩開始を予知すること,とくにそれを7日ないし10日前ごろに予知することは産科臨床上必要なことであるにもかかわらず,それを診断することは困難な課題である.
ネーゲル氏法〔最終月経+7日+9か月〕では分娩予定日前後5日間において44.7%で,また分娩予定日前後10日間においても70.1%である.泰法〔最終月経+14日+9か月+(周期-28)〕では分娩予定日前後5日間において31.7%,分娩予定日前後10日間においても61.1%である.そのほか,尾島法,篠田法,Wahl法,佐伯法,荻野-Knaus法など種々あるが,いずれも確率は大差はみられない.そこで,私たちは臨床症状から分娩開始をどの程度予測できるかを調査した.
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