特集 妊娠高血圧症候群2024
基礎編:病態機序
抗原特異的制御性T細胞
津田 さやか
1
,
中島 彰俊
1
TSUDA Sayaka
1
,
NAKASHIMA Akitoshi
1
1富山大学学術研究部医学系産科婦人科学教室
pp.1331-1334
発行日 2024年10月10日
Published Date 2024/10/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001743
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はじめに
妊娠高血圧症候群(hypertensive disorders of pregnancy:HDP)は,遺伝要因・環境要因などが複合的に発症に関与する多因子疾患であり,背景となる病態は不均一であると考えられている1)。疫学データによるリスク因子,ならびに近年のマルチオミクス解析による発症予測因子の報告2),妊娠子宮局所のT細胞の解析3~6)から,T細胞免疫異常が発症に関与することが示唆されている。
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