特集 新生児のケア,検査,治療の工夫―筆者はこうしている
検査・治療の工夫 慢性肺疾患の管理
赤川 大介
1
,
小田 新
1
AKAGAWA Daisuke
1
,
ODA Arata
1
1長野県立こども病院
pp.1280-1283
発行日 2024年9月10日
Published Date 2024/9/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001723
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はじめに
慢性肺疾患(chronic lung disease:CLD)は,早産児の未熟な肺をベースとし,絨毛膜羊膜炎(chorioamnionitis:CAM)などの子宮内炎症,サーファクタント欠乏による無気肺,長期の人工換気など,さまざまな要因により発症する。CLDにならないための管理が重要であるが,未熟性や子宮内感染など避けられないCLDのリスクは多く,発症を完全に抑制することは困難なことも多い。とはいえCLDの管理は発達予後に大きく影響するため,重症化を抑える予防的な治療と呼吸状態の急性増悪時の治療を,それぞれの副作用に留意しながら適切なタイミングで実施していくことが肝要である。
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