特集 新生児のケア,検査,治療の工夫―筆者はこうしている
ケアの工夫 感染対策 MRSAを主とする細菌感染
大城 誠
1
OSHIRO Makoto
1
1日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院第一小児科
pp.1218-1221
発行日 2024年9月10日
Published Date 2024/9/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001709
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はじめに
医療者や面会者が保菌している,あるいは器具や環境に定着したMRSAなどの細菌は,手指や器具を介して児に伝播して感染に進展する。一方,NICUに入院する児は人工呼吸器や中心静脈カテーテルの使用,手術やドレーン留置など医療行為を受けることも多く,長期に入院するため細菌が伝播する機会も必然的に多くなる。逆に児が細菌を保菌すると,周囲への水平伝播の原因となりうる。このような感染経路を遮断することが有効な感染対策となる。
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