今月の主題 内科医のための皮膚科的スキル
皮膚科医から内科医へのアドバイス
皮膚MRSA感染対策
多田 讓治
1
1岡山市立市民病院皮膚科
pp.968-972
発行日 2003年6月10日
Published Date 2003/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102081
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ポイント
・皮膚細菌感染症から分離される菌の約半数は黄色ブドウ球菌であり,その20~40%がMRSAで,なお減少傾向はみられない.
・皮膚病変からMRSAを検出した場合,それが感染症(infection)か定着(colonization)かの見きわめが最も重要で,定着の際はむやみに抗菌薬の投与は行わない.
・MRSA感染の伝搬経路として接触感染が最も重要であり,その防御対策には手洗い・手の消毒を徹底して行うことが大切である.
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