特集 これでわかる新生児呼吸管理2024
呼吸管理中のケア
呼吸理学療法
北村 憲一
1
,
稲員 惠美
1
,
臼田 由美子
2
KITAMURA Kenichi
1
,
INAKAZU Emi
1
,
USUDA Yumiko
2
1静岡県立こども病院
2群馬県立小児医療センター
pp.827-832
発行日 2024年6月10日
Published Date 2024/6/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001606
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はじめに
一般総合病院や大学病院,小児専門病院,または地域によって対象疾患や治療経過の違いにより呼吸管理を要する新生児の臨床像は異なる。小児の呼吸理学療法は対象の疾患,体格などが多岐にわたる。また発達が未熟な児では患者に触るだけでバイタルサインの変動をきたすことがあり未経験者の介入には注意が必要である。特に新生児特定集中治療室の場合,重症感染症や外傷などの急性疾患に対応する小児集中治療室と異なり,呼吸障害が改善してもすぐに抜管となることは少なく,理学療法士は呼吸の成熟などをみながら伴奏者としての介入を必要とされる。本稿では早産児から修正3か月児のうち,呼吸ケアを必要とする児を対象とし,新生児の解剖生理学的特徴を整理し,基本となる呼吸および発達の評価および介入の視点をまとめた。
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