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講座 理学療法評価・9
呼吸理学療法のための評価
Evaluation in Physical Therapy. 9: The Assessment for Chest Physical Therapy
宮川 哲夫
1
,
Sanderson Ronald R
1
Tetsuo MIYAGAWA
1
,
Ronald R Sanderson
1
1ハワイ大学呼吸療法科
1Respiratory Therapy Program, Kapiolani Community College, University of Hawaii.
pp.637-645
発行日 1989年9月15日
Published Date 1989/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102857
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Ⅰ.初めに
呼吸理学療法の対象は,急性期から慢性期あるいは臨界期,小児から老人,内科系から外科系と非常に多岐にわたっている.それぞれの評価において特異的な評価項目もあるが,そのほとんどは共通している.
その中でも評価の基本は理学的検査で,視診(Inspection),触診(Palpation),打診(Percussion),聴診(Ausculation)であり,IPPAと呼ばれる.このIPPAを評価する際はいわゆるローテク,ハイタッチを心がけ細かな臨床徴候を見落とさないことである.評価項目は表1に示したが,IPPAのほかに問診,検査測定,検査所見を付加した.以下,IPPAを中心に臨床上出会うことの多い動脈血液ガスのデータと胸部X線写真との読みかたについて述べた1~6).
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