症例
症候性動脈管開存症治療中に脳室内出血をきたしたCantú症候群の早産児例
入江 未希
1
,
山本 雅樹
1
,
松下 憲司
1
,
玉城 渉
1
,
三浦 紀子
1
,
上村 智子
1
,
浦木 諒
1
,
藤枝 幹也
1
IRIE Miki
1
,
YAMAMOTO Masaki
1
,
MATSUSHITA Kenshi
1
,
TAMAKI Wataru
1
,
MIURA Noriko
1
,
UEMURA Tomoko
1
,
URAKI Ryo
1
,
FUJIEDA Mikiya
1
1高知大学医学部小児思春期医学講座
pp.518-521
発行日 2024年4月10日
Published Date 2024/4/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001526
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はじめに
Cantú症候群は先天性多毛症,特徴的顔貌などを伴った先天異常症候群の一つであり,ATP感受性K+チャネルの異常が原因である。羊水過多はほぼ全例に認め,早産率は約60%と高率である。また,動脈管開存症の合併も約50%で認めるため,特に早産児の場合は出生後早期の循環管理が重要となる。今回,症候性動脈管開存症治療中に脳室内出血(intraventricular hemorrhage:IVH)をきたしたCantú症候群の早産児例を経験したので報告する。
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