特集 周産期における研修医・新人助産師/看護師教育の必修知識 産科編
妊娠中の基礎知識
器官形成期
早田 英二郎
1
HAYATA Eijiro
1
1東邦大学医学部産科婦人科学講座
pp.151-154
発行日 2024年2月10日
Published Date 2024/2/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001432
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はじめに
器官形成期はおおむね妊娠4~8週頃の期間を指し,胚発生の重要な段階が含まれている。さまざまな原始組織が形成され,循環器系,呼吸器系,消化器系,神経系,骨格系などの器官に発展していく。この期間は,外部環境の影響を受けやすい時期でもあり,母体の栄養状態や薬物,放射線被曝などが胎児の器官形成に影響を与えることがある。ここでは,医療従事者が特に関与することの多い,薬剤と放射線の影響について述べる。
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