特集 産科医療補償制度15年でみえてきたもの―脳性麻痺の原因分析と再発防止策
各論
産科医療補償制度 産科医療補償制度の補償対象基準
渡邊 大輔
1,2
,
武内 俊樹
3
WATANABE Daisuke
1,2
,
TAKENOUCHI Toshiki
3
1慶應義塾大学医学部臨床遺伝学センター
2山梨大学医学部小児科
3慶應義塾大学医学部小児科
pp.40-43
発行日 2024年1月10日
Published Date 2024/1/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001397
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
産科医療補償制度は,2009年1月にわが国で世界に先駆けて創設された医療分野における初の無過失補償制度である。本制度の補償金の支払い対象と認定されるためには,本制度における「脳性麻痺」の定義に合致し,一般審査もしくは個別審査における「補償対象基準」を満たし,「除外基準」に該当せず,身体障害者障害程度等級一~二級に相当する「重症度の基準」を満たす必要がある。本稿では,本制度の柱である「脳性麻痺の定義」および「補償対象基準」「除外基準」「重症度の基準」の3つの基準について解説する。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.