特集 産科医療補償制度15年でみえてきたもの―脳性麻痺の原因分析と再発防止策
各論
産科医療補償制度 原因分析結果の推移・取り上げたテーマの分析対象事例の動向
佐藤 昌司
1
SATOH Shoji
1
1大分県立病院
pp.44-49
発行日 2024年1月10日
Published Date 2024/1/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001398
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はじめに
産科医療補償制度の発足から15年を迎え,この間に補償対象基準の変更,日常臨床における各種ガイドラインの普及と改訂,再発防止への提言を踏まえた教育・啓発事業の定着,さらには蓄積された事例を基礎にしたエビデンス(学術論文)の提示など,いまや本制度は周産期領域における医療的コンセンサスの形成と変化に不可分な事業となってきている。このような背景を念頭に置いたうえで,本制度からみえてきた脳性麻痺の原因と,再発防止に向けた取り組みの現状について述べる。
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