今月の臨床 生殖医療・周産期にかかわる法と倫理―親子関係・医療制度・虐待をめぐって
周産期にかかわる医療制度
産科医療補償制度の変遷
鈴木 英明
1
1公益財団法人日本医療機能評価機構
pp.574-580
発行日 2022年6月10日
Published Date 2022/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210723
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●本制度は,紛争の防止・早期解決および産科医療の質の向上を目的として,分娩に関連して発症した重度の脳性麻痺児を補償する無過失補償制度として2009年に創設された.
●発足後,周産期医学の進歩や制度運営を重ねて知見が集積されるなかで,「補償対象基準」について課題が浮き彫りとなったため,2022年出生児より基準が改定された.
●具体的には,「個別審査」が廃止され,「補償対象基準」は在胎週数が28週以上のみに改定された.
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