増刊号 周産期診療のための病態生理
[新生児編]
感染
早産児敗血症はどのような機序で全身に影響を与えるのか―正期産児との反応の相違
吉田 丈俊
1
YOSHIDA Taketoshi
1
1富山大学附属病院周産母子センター新生児部門
キーワード:
敗血症
,
ショック
,
白質障害
,
副腎不全
Keyword:
敗血症
,
ショック
,
白質障害
,
副腎不全
pp.421-423
発行日 2023年12月28日
Published Date 2023/12/28
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001332
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早産児敗血症の基本病因,発症機序,解剖学的背景
新生児敗血症は感染経路や原因となる菌の特徴から発症時期により2つに分けて述べられることが多い。生後72時間(定義によっては7日)以内に発症するearly-onset sepsis(EOS)は,原因となる菌は母親の泌尿生殖器に定着しており,上行性に感染することが多い。生後72時間(定義によっては7日)以降に発症するlate-onset sepsis(LOS)は,母親が泌尿生殖器に保菌している菌が遅発性に発症する,もしくは出生後に環境に生息している菌が水平感染することで発症することが多い。
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