増刊号 周産期診療のための病態生理
[新生児編]
感染
早産児の敗血症の発症率が高い背景としてどのような免疫・感染防御の特徴があるのか
衣斐 恭介
1
,
高橋 尚人
1
IBI Kyosuke
1
,
TAKAHASHI Naoto
1
1東京大学医学部附属病院小児科
キーワード:
新生児敗血症
,
早発型敗血症
,
遅発型敗血症
,
サイトカイン
,
vaccine-preventable disease
Keyword:
新生児敗血症
,
早発型敗血症
,
遅発型敗血症
,
サイトカイン
,
vaccine-preventable disease
pp.424-426
発行日 2023年12月28日
Published Date 2023/12/28
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001333
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
早産児の敗血症
新生児敗血症は,感染に対する宿主反応の調節不全により多臓器の障害をきたす。宿主防御機構が未熟な新生児では,死亡率や神経学的後遺症合併率が高いと報告されている1)。特に早産児の免疫システムは正期産児よりも不完全で,全く別ものと考えるべきであり,感染のリスクはさらに高い。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.