特集 数値からみる周産期医療 産科編
胎児健常性 バイオフィジカルスコア
藤田 恭之
1
FUJITA Yasuyuki
1
1九州大学病院総合周産期母子医療センター
pp.1228-1232
発行日 2023年8月10日
Published Date 2023/8/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001055
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はじめに
バイオフィジカルスコア(BPS)は,1980年にManning1)が提唱した非侵襲的な胎児の健常性評価法である。胎児の中枢神経系が発達するにしたがって生じるbiophysicalな現象が低酸素血症や酸血症に伴い認められなくなるといった動物実験や胎児の観察研究の結果2,3)に基づいた評価法である。本稿では,羊水量の評価法を含めてBPSの観察法や結果の解釈,胎児発育不全(FGR)症例における役割について概説する。
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