特集 How to Follow-up―ハイリスク児フォローアップの必修知識2023
疾患別・領域別のフォローアップ
退院後の疾患や合併症のフォローアップ
脳性麻痺児の整形外科的対応
伊部 茂晴
1
IBE Shigeharu
1
1愛正会記念茨城福祉医療センター整形外科
pp.699-702
発行日 2023年4月10日
Published Date 2023/4/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000896
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
脳性麻痺に対しての整形外科的問題点としては主に痙縮に起因する四肢関節の拘縮や変形,脱臼,脊柱変形が挙げられる。それらの治療としては,機能訓練や装具療法,薬物療法など保存的な対応と手術的な対応に分けられる。手術的な治療は関節拘縮や緊張亢進に対する筋解離術,股関節脱臼や脊柱側彎に対する骨性の治療が挙げられる。痙縮の治療として脳神経外科的な手術治療としての選択的脊髄後根切断術やバクロフェン髄注療法(ITB)も重要であるが詳細は割愛する。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.