特集 How to Follow-up―ハイリスク児フォローアップの必修知識2023
疾患別・領域別のフォローアップ
退院時にみられる疾患・合併症のフォローアップ
気道狭窄,先天性横隔膜ヘルニア
伊藤 美春
1
ITO Miharu
1
1大垣市民病院第二小児科
pp.630-634
発行日 2023年4月10日
Published Date 2023/4/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000881
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気道狭窄(喉頭軟化症,気管狭窄,気管・気管支軟化症など)
気道狭窄は,気道が狭窄あるいは閉塞する病態で,部位によりさまざまな疾患がある(表1)。主な症状は,喘鳴,陥没呼吸,低酸素発作などである。病変部位や狭窄・閉塞の程度により,発症時期や症状の程度が異なる。呼吸症状だけでなく,哺乳不良や体重増加不良も伴うことがある,また,先天性心疾患や染色体異常,奇形症候群,神経疾患など,なんらかの基礎疾患や全身合併症を伴うことも多い。気道狭窄への対応は,症状の程度から,経過観察とするか積極的治療を行うか判断することが多い。主となる治療は,呼吸器によるサポート,気管切開,根治術がある。疾患やその重症度,治療内容により,退院後のフォローも異なってくる。
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