特集 How to Follow-up―ハイリスク児フォローアップの必修知識2023
総論
低出生体重児の神経学的予後と障がいの告知
河野 由美
1
KONO Yumi
1
1自治医科大学小児科
pp.442-446
発行日 2023年4月10日
Published Date 2023/4/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000836
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周産期医療の進歩とともに極低出生体重児,超早産児の生命予後は改善し,生存退院数は増加している。しかしながら,正期産児と比べ,神経学的障害を合併する割合が高いことが知られており,生存児に起こりうる障害をいかに減らすかは現在の周産期医療の課題である1)。Small for gestational age(SGA)児やlate preterm児の神経学的予後についても,正常出生体重児や正期産児と比較すると劣るとされる2)。本稿では,知っておきたい低出生体重児の神経学的予後の現状を,極低出生体重児の脳性麻痺,視覚障害,聴覚障害,発達遅滞/知的障害を中心に記述し,海外のデータも紹介する。さらにそれぞれの障害の家族への告知・説明を解説する。
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