特集 見て,聞いて,触って,五感で診る新生児の異常とその対応
けいれんの見方
城所 博之
1
,
白木 杏奈
1
KIDOKORO Hiroyuki
1
,
SHIRAKI Anna
1
1名古屋大学医学部小児科
pp.1479-1482
発行日 2022年10月10日
Published Date 2022/10/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000379
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はじめに
新生児発作(neonatal seizure)は,新生児期に観察される,緊急を要する神経症状の一つである。その頻度は1,000出生あたり1~5人である。急性疾患や脳障害により惹起された急性誘発性発作(acute provoked seizure)が多く,てんかんの診断基準を満たすものは少ない。なお,従来,neonatal seizureに対して「新生児けいれん」という用語が用いられてきた。しかし,neonatal seizureは「けいれん」以外の発作症状がまれではなく,seizureには「発作」という用語が対応するため,本稿では「新生児発作」という用語で記述する。
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