連載 症状の起こるメカニズム[観察のポイント]・10
けいれん
橋本 信也
1
,
西山 悦子
2,3
1東京慈恵会医科大学第3内科
2ライフプランニングセンター
3健康教育サービスセンター
pp.940-943
発行日 1989年10月1日
Published Date 1989/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922371
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けいれんとは
けいれんとは急激に起こる筋の不随意性収縮のことです.中枢性あるいは末梢性の運動神経の異常興奮,あるいは筋自体の障害によって生じます.けいれんを起こす異常興奮のレベルによって,いくつかの種類に分類されます(表1).
伸筋群と屈筋群が交互に収縮して,関節の屈伸運動を繰り返すけいれんを間代性けいれんclonic crampsといい,屈筋と伸筋の同時性および持続性収縮を続けるけいれんを強直性けいれんtonic crampsといいます.強直性けいれんで,伸筋の収縮が優位の時は伸展位,屈筋優位では屈曲位をとります.
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