特集 見て,聞いて,触って,五感で診る新生児の異常とその対応
先天性胸壁異常
中岡 達雄
1
,
三藤 賢志
2
,
植村 貞繁
3
NAKAOKA Tatsuo
1
,
SANTO Kenji
2
,
UEMURA Sadashige
3
1大阪公立大学医学部附属病院小児外科
2大阪市立総合医療センター小児外科
3西宮渡辺心臓脳・血管センター外科
pp.1380-1383
発行日 2022年10月10日
Published Date 2022/10/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000355
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はじめに
先天性胸壁異常にはさまざまな病型があるが,一般的なものとして,漏斗胸,鳩胸,ポーランド症候群が知られている。前胸壁が完全に欠損して心臓が見えている状態であるEctopia Cordisや,胸郭全体の形成異常であるJarcho-Levin症候群などは,治療が困難で予後不良であるが,幸いなことにきわめて発生頻度が低く,近年では出生前診断が可能なことが多い。
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