特集 周産期と最先端サイエンス
総論
AIとは―医療分野における活用
細野 裕行
1
,
関 弘翔
1
HOSONO Hiroyuki
1
,
SEKI Hiroto
1
1日本大学理工学部応用情報工学科
pp.933-937
発行日 2022年7月10日
Published Date 2022/7/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000231
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はじめに
日本語で人工知能すなわちAI(artificial intelligence)1)とよばれるコンピュータ科学技術を医療分野に活かすには,まずAIに何ができるのか,そして何が不得意なのかを理解する必要がある。本稿では,AIの基本について初学者にもわかりやすいように論じる。とくに現在AIの中核的技術である機械学習でもっとも有望な技術である深層学習(deep learning)2)を説明する。次に,深層学習を活用するうえでの留意点である,何を根拠にその結果を得たか(判断根拠)が人間にはわかりづらいという弱点について,最新の研究で克服されつつあるというところに重きをおいて説明する。さらに上記留意点をふまえた筆者らの取り組みを紹介し,これからの医療でどのようにAIが活用されるかの一助としたい。
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