Japanese
English
特集 AIことはじめ
各論
透析医療へのAIの活用
Utilization of the artificial intelligence(AI)for hemodialysis therapy
宮田 敏男
1
,
加藤 翔
1
,
佐々木 友謙
1
,
朝倉 敬喜
1
MIYATA Toshio
1
,
KATO Sho
1
,
SASAKI Tomoaki
1
,
ASAKURA Takayoshi
1
1東北大学大学院医学系研究科分子病態治療学分野
キーワード:
血液透析
,
人工知能
,
除水量
,
血圧
,
ディープラーニング
Keyword:
血液透析
,
人工知能
,
除水量
,
血圧
,
ディープラーニング
pp.605-609
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001507
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Ⅰ AIの医療応用の課題
医療分野への人工知能(artificial intelligence:AI)の応用は大きな可能性を秘めたテーマであるが,研究開発に重要な役割を担うステークホルダーが,個々に課題を抱えている状況である。医療者(医療機関)は,医療の課題や問題(ニーズ)を熟知し,豊富な医療データやアイデアなどを有してはいるものの,AIの手法やAIベンダーとのネットワークが乏しく,研究開発に具体的に着手できない状況である。一方,AI技術を有するITベンダーは,成長が見込める医療分野への応用に興味はあるものの,医療者(医療機関)とのネットワークが少ないために医療ニーズや医療データにアクセスしにくく,さらに薬機法など薬事行政の経験も不十分なために実用化は簡単ではない。AIの医療応用を事業化したいと考える製薬・ヘルステック企業も,研究から事業開発まで自社単独ですべて対応することは,時間的にもリソースの観点からも困難な場合も多いといえる。そこで,課題を有する医療者(医療機関),AI技術を有するITベンダー,出口の製薬・ヘルステック企業が当初から連携し,開発を進める枠組みが重要になる。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.