研究
発達が気になる極低出生体重児の10歳時における学習習熟度(国語・算数)とQOL
垣生 真由子
1
,
長尾 秀夫
2,4
,
穐吉 眞之介
3
,
矢野 薫
2
HABU Mayuko
1
,
NAGAO Hideo
2,4
,
AKIYOSHI Shinnosuke
3
,
YANO Kaoru
2
1愛媛県立中央病院 臨床心理室
2愛媛県立中央病院 発達小児科外来
3愛媛県立中央病院 新生児内科
4愛媛大学(元教育学部)
pp.921-925
発行日 2022年6月10日
Published Date 2022/6/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000221
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はじめに
わが国の出生数は減少傾向にあるが,そのなかで低出生体重児の割合は増加している。周産期医療の進歩により極低出生体重(VLBW)児の生命予後は改善しているが,子どもの発達,生活の質(QOL)の予後には課題が残っている。少し古くなったが,全国規模の調査である厚生労働省の周産期医療体制に関する研究1)には,超低出生体重(ELBW)児の障害発生率は6歳時と9歳時で大差なく,学校生活などに関する母親へのアンケート調査結果から,ELBW児は運動面の不器用さ,学習面で算数と体育が苦手であるが楽しく学校へ通い,社会適応も良好であったと報告されている。
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