特集 母体救急医療・母体救命の進歩
各論
主な母体救急疾患とその対応 子癎・けいれんに対する診断とその対応
有吉 悠
1
,
入山 高行
1
ARIYOSHI Yu
1
,
IRIYAMA Takayuki
1
1東京大学医学部附属病院産婦人科
pp.254-256
発行日 2022年2月10日
Published Date 2022/2/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000058
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はじめに
子癎(eclampsia)とは,妊娠20週以降に初めて発生したけいれん発作であり,原因としててんかんや二次性けいれんが否定されるものをいう。妊娠管理の向上により発生頻度は低下傾向にあるものの,周産期の現場では依然として迅速な判断と正確な知識が必要であり,周産期にかかわるチーム全体で対応しなければならない。本稿では子癎を中心にけいれんに対する診断,管理について紹介する。
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