連載 わたしの研究歴
取り組んで,時間を使って,結果を出してから自分なりに考えること
齋藤 康一郎
1
Koichiro Saito
1
1杏林大学医学部耳鼻咽喉科学教室
キーワード:
喉頭
,
遺伝子導入
,
遺伝子治療
Keyword:
喉頭
,
遺伝子導入
,
遺伝子治療
pp.1263-1267
発行日 2026年9月1日
Published Date 2026/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000002351
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はじめに
私が耳鼻咽喉科を選択した大きな理由は,音声の診療に関わることができるから,であった。学生の頃から,当時新美成二教授や熊田政信先生のいらした,東京大学医学部の音声言語医学研究施設にお世話になり(夏休みなどに,文字通り遊びに伺っていただけだったが,大変親切にいろいろと教えてくださった),その後母校の慶應義塾大学で喉頭研究班を率いられていた福田宏之助教授に誘われて耳鼻咽喉科に入局し,すぐに喉頭専門外来に参加して学んでいた。当時,研究班の先輩方が,X線ストロボ(福田先生の居室に設置されていた)を用いてさまざまな研究をなさっていたことは存じていたが,自分は臨床に大きく傾いた興味を持って研鑽を積んでいた。

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