投稿論文 短報
喉頭エコーのピットフォール 披裂部エコーの動きにより正常と誤認したfloppy arytenoidの1症例
奥 真哉
1
,
小林 綾子
,
山口 嘉一
,
水野 祐介
,
野村 岳志
,
後藤 隆久
1横浜市立大学附属病院 麻酔科・集中治療部
キーワード:
喉頭
,
喉頭鏡法
,
声帯麻痺
,
誤診
,
超音波診断
Keyword:
Laryngoscopy
,
Larynx
,
Vocal Cord Paralysis
,
Ultrasonography
,
Diagnostic Errors
pp.143-146
発行日 2020年2月10日
Published Date 2020/2/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2020182761
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喉頭エコーは声帯麻痺の診断に有用とされており、喉頭エコーの正常像において披裂軟骨は、吸気相で外側へ動き、呼気相では内側へ動く「開閉運動」が認められ、声帯麻痺では「開閉運動」が認められないことで診断される。今回、左反回神経麻痺のある患者の喉頭エコーにおいて、披裂部の声門裂への引き込みによる異常運動(floppy arytenoid)を認め、これを「披裂軟骨の開閉運動あり」と誤認してしまった症例を経験したので、喉頭エコーのピットフォールとして報告した。
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