特集 口腔咽頭診療の論点─多領域のスペシャリストにきく─
【顎下腺唾石,がま腫の治療】
がま腫に対する低侵襲な硬化療法
山下 勝
1
Masaru Yamashita
1
1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
がま腫
,
硬化療法
,
OK-432
Keyword:
がま腫
,
硬化療法
,
OK-432
pp.171-173
発行日 2026年2月1日
Published Date 2026/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001995
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
はじめに
がま腫とは舌下腺からの唾液の貯留によって生じる粘液貯留囊胞である。舌下腺導管が外傷や炎症あるいは特発性に破綻することにより唾液が周囲に漏出した結果として生じる。組織学的に囊胞壁は線維組織や肉芽組織で構成され,上皮細胞を欠く偽囊胞1)である。その成因のため舌下腺摘出術が治療法として最も再発率が低いが,全身麻酔下にワルトン管,舌神経を確実に温存しながら手術を遂行する必要がある。一方,ピシバニール®(OK-432)による硬化療法は簡便な局所療法である。通常入院や全身麻酔は不要であり,呼吸の障害など緊急治療を要する症例を除くと治療選択肢としてまず考慮されるべきである。

© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.

