特集 花粉症の疑問に答える
【治療】
小児に対する治療のコツと注意点は?
荻野 枝里子
1
Eriko Ogino
1
1おぎのクリニック京都駅前
キーワード:
抗ヒスタミン薬
,
年齢別治療
,
免疫療法
Keyword:
抗ヒスタミン薬
,
年齢別治療
,
免疫療法
pp.1243-1246
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001808
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はじめに
近年,小児における花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)の有病率は急増しており,特にスギ花粉症では5~9歳で30.1%,10~19歳では49.5%と高い有病率を示している1)。発症年齢も低年齢化しており,花粉症は小児にとっても大きな健康課題のひとつとなり,学童期の生活の質(QOL)や学習活動に重大な影響を与えている。小児特有の発達段階や治療への理解度を踏まえた上で,適切な診断と治療,そして環境整備が求められる。

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