特集 花粉症の疑問に答える
【診断・検査】
鼻誘発テストの手技と解釈は?
濱田 聡子
1
Satoko Hamada
1
1関西医科大学香里病院耳鼻咽喉科
キーワード:
アレルギー性鼻炎
,
鼻誘発テスト
,
感作未発症
Keyword:
アレルギー性鼻炎
,
鼻誘発テスト
,
感作未発症
pp.1101-1103
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001769
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はじめに
鼻アレルギー診療ガイドラインおいて,アレルギー性鼻炎の治療では鼻粘膜所見と症状があれば臨床的にアレルギー性鼻炎と判断し治療を開始してもよいが,臨床的診断が困難な場合や,投薬加療などに十分な反応性を認めない場合,またはアレルゲン免疫療法を施行する時には抗原同定検査を行うことが推奨されている。加えて,有症者で鼻汁好酸球検査,皮膚テスト(または血清特異的IgE検査),鼻誘発試験(テスト)のうち2つ以上陽性ならアレルギー性鼻炎と確診してよいとされる1)。

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