特集 感覚器のリハビリテーション
触覚障害のリハビリテーション診療
触覚障害のリハビリテーション診療
武田 克彦
1
Katsuhiko Takeda
1
1文京認知神経科学研究所
キーワード:
リハビリテーション
,
末梢神経障害
,
中心後回
,
Gibson
Keyword:
リハビリテーション
,
末梢神経障害
,
中心後回
,
Gibson
pp.699-702
発行日 2025年6月1日
Published Date 2025/6/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001634
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はじめに
触覚などの体性感覚障害は,よくみられる症状である。その障害があると,自身の身近な環境を探る上でハンディとなり,日常生活に影響を与える。体性感覚は,身体に加わるさまざまな刺激を検出する感覚であって,その分類ではどこに生じる感覚かとどのような刺激を検出するかが重要となる。皮膚感覚(skin sensation)は,触・圧覚(以下触覚),振動覚,温・冷覚に分類され,筋や腱,関節などに生じる感覚を深部感覚(deep sensation)という。ここでは主に触覚を扱い,深部感覚についても簡単に触れるが,体性感覚の感知機序についてほとんど説明していない(文献1などを参照されたい)。

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