Japanese
English
特集 職業病とリハビリテーション
振動障害とリハビリテーション
Rehabilitation of Vibration Syndrome.
那須 吉郎
1
,
黒沢 洋一
2
Yoshiro Nasu
1
,
Youichi Kurozawa
2
1山陰労災病院第2整形外科
2鳥取大学医学部公衆衛生学教室
1Department of Orthopedic Surgery, San-in Rosai Hospital
2Department of Public Health, Tottori University School of Medicine
キーワード:
振動障害
,
末梢循環障害
,
末梢神経障害
,
運動器障害
Keyword:
振動障害
,
末梢循環障害
,
末梢神経障害
,
運動器障害
pp.399-402
発行日 1992年5月10日
Published Date 1992/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107073
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はじめに
チェンソー,グラインダーなどに代表される手持ち振動工具の使用による障害を振動障害(局所振動障害,vibration syndrome,hand-arm vibration hazard)といい,ブルドーザー,フォークリフトなどの運転による全身振動障害とを区別している.その理由は両者で影響・障害に違いがあるからである.
振動障害は末梢循環障害,末梢神経障害,骨・関節系を含む運動器障害からなる.これら3障害の症状がそれぞれ並行して出現,進行するものでもない.振動工具の長期使用にもかかわらず,障害が出現しない労働者も多い.現在,日本では少なく見積もっても約17万人の振動工具使用労働者がいると推定され,その健康管理は今なお重要な問題である.
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