喉頭枠組み手術

はじめに

　喉頭枠組み手術は喉頭の軟骨の枠組みの形を変えることで音声を改善させる手術であり，甲状軟骨形成術Ⅰ～Ⅳ型が一色らにより開発された^1,2）。Ⅰ型は声帯の位置を内側に移動する手術で，Ⅱ型は声帯の位置を外側に移動する，Ⅲ型は声帯の緊張を緩める，Ⅳ型は声帯を緊張させる手術である。また，一色らは片側声帯麻痺に対する音声改善手術として，披裂軟骨内転術を開発した^3）。披裂軟骨内転術は非常に効果的であることから，多くの施設で実施されている。