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特集 喉頭手術・音声外科手術のABC to Z
《声帯麻痺に対する手術》
甲状軟骨形成術Ⅰ型・披裂軟骨内転術
Type Ⅰ thyroplasty and arytenoid adduction
松島 康二
1
Koji Matsushima
1
1東邦大学医療センター大森病院耳鼻咽喉科
キーワード:
声帯麻痺
,
反回神経麻痺
,
喉頭枠組み手術
,
甲状軟骨形成術
,
披裂軟骨内転術
Keyword:
声帯麻痺
,
反回神経麻痺
,
喉頭枠組み手術
,
甲状軟骨形成術
,
披裂軟骨内転術
pp.23-28
発行日 2025年1月20日
Published Date 2025/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091434910970010023
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POINT
●喉頭枠組み手術は病気を治す手術ではなく,病気により引き起こされた声帯運動の異常に対して,声帯そのものには操作を加えずに喉頭枠組み軟骨を操作し,声帯の位置や緊張度を変え症状を改善する手術である。
●CTによる画像検査は手術計画を立てるために必須である。原画像からMPR画像の再構成を行う。
●披裂軟骨内転術のポイントには披裂軟骨の同定と軟骨の牽引方向がある。軟骨を同定するためのアプローチにはいくつかの変法が考案されている。
●甲状軟骨形成術Ⅰ型を成功させるカギは,声帯レベルで甲状軟骨板を開窓することであり,また軟骨を一気に切開せずに段階的に開窓する丁寧な操作が必要となる。
*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2028年1月)。
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