特集 伝音難聴の最新の診断と治療
【疾患別 最新の治療法】
中耳腫瘤性病変の最新治療
髙田 雄介
1
Yusuke Takata
1
1順天堂大学医学部耳鼻咽喉・頭頸科
キーワード:
伝音難聴
,
中耳腫瘍
,
鼓室型パラガングリオーマ
,
水中内視鏡
,
CUEM
Keyword:
伝音難聴
,
中耳腫瘍
,
鼓室型パラガングリオーマ
,
水中内視鏡
,
CUEM
pp.105-107
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001445
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はじめに
近年における内視鏡の技術革新や手術器具開発により,耳科手術においても内視鏡下手術が盛んに行われるようになってきた。内視鏡下耳科手術は,狭い外耳道からでも死角の少ない手術が可能である他,水中下で手術操作ができる点も非常に大きな特徴の1つである。水中内視鏡下手術は,2014年に山内らが初めて報告した手術法であり1),出血や骨粉を常に洗い流すことが可能であり,灌流液による視認性の向上と内耳侵襲の軽減を併せ持つ優れた術式である。その他,静脈空気塞栓症の予防目的にも用いられることがある2)。
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