特集 外来ではじめよう! 音声・発話・嚥下のトレーニング
【トレーニングをはじめるための基礎知識】
嚥下障害の診断
熊井 良彦
1
Yoshihiko Kumai
1
1長﨑大学耳鼻咽喉科頭頸部外科
キーワード:
嚥下障害
,
嚥下内視鏡検査
Keyword:
嚥下障害
,
嚥下内視鏡検査
pp.1348-1350
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001348
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はじめに
嚥下のトレーニングの適応を決めるうえで,正しい嚥下障害の病態診断は重要である。外来で行う嚥下障害の診断の全体の流れとしては,詳細な問診,精神機能・身体機能の評価を行ったうえで,口腔・咽頭・喉頭・頸部の詳細な診察を内視鏡を用いて行う。さらに外来でも可能な簡易検査による誤嚥,嚥下機能低下の有無をチェックする。そこで嚥下機能の低下を明らかに認めた場合は,詳細な嚥下機能の病態評価が必要となるため,嚥下内視鏡検査を行う。嚥下内視鏡検査が外来でできれば,簡易検査を必ずしも行う必要はない。あわせて,正確な病態把握のためにさらに嚥下造影検査が必要かどうかも判断する。
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