特集 てこずった症例・難治症例にどう対応するか
喉頭気管食道領域
声門開大術後に披裂軟骨可動化手術を行ったCOVID-19感染後の後部声門狭窄症症例
松島 康二
1
Koji Matsushima
1
1東邦大学医学部耳鼻咽喉科
キーワード:
声門開大術
,
披裂軟骨可動化手術
,
後部声門狭窄症
Keyword:
声門開大術
,
披裂軟骨可動化手術
,
後部声門狭窄症
pp.1093-1096
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001258
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はじめに
後部声門または声門下粘膜の損傷後に,同部の瘢痕性狭窄を生じると後部声門狭窄症(posterior glottic stenosis:PGS)となり,その多くは気管チューブによる機械的もしくは虚血性粘膜損傷が原因で起こる。喉頭の機能には二律背反性があるため,PGSに対する気道を確保するための手術は音声・嚥下機能を低下させ,その程度によっては患者の社会生活に大きな影響を及ぼすことがある。
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